お薬の飲み方について

北見病院 薬剤科 主任 丸山 英孝

 お薬の正しい飲み方ご存知ですか。今回のなんでも健康相談室は、北見病院の丸山薬剤師が、基礎的なことですが大切な「お薬の正しい飲み方について」解説します。




お薬は、コップ半分以上の水か白湯(さゆ)で飲みましょう。
水なしで飲むと、お薬が食道につかえて潰瘍になったりすることがあります。
水以外で飲むと、お薬の効き目が強まったり、弱まったりすることがあります。特に牛乳は注意が必要です。
体を起こした状態で飲んでください。また、飲んだあとすぐに横になったりせず、二〜三分間はそのままの状態でいてください。すぐに横になると、のどや食道にお薬がつまることがあります。


お薬を飲む時期
食前は食事の約30分前
食後は食事の約30分までの間
食間は食事の約2時間後をいいます
食直前や食直後とある場合は、必ず指示に従って飲みましょう。


いろんな種類のお薬の飲み方、使用方法
お薬にはいろいろな工夫がなされています。次のことに注意して、正しく薬を使用しましょう。

カプセル
カプセルをはずしたり、錠剤や顆粒を砕いたりしないでください。
口の中に入れた時もかみ砕かないでください。
そのままではどうしても飲みにくいときは、医師または薬剤師に相談してください。

トローチ
口の中でゆっくり溶かすようになめてください。
かみ砕いたり、飲みこんでしまうと効果がなくなることがあります。

ドライシロップ
甘みのある粉薬です。水に溶かすことができます。飲む直前に溶かしてください。
あらかじめ溶かしておいてはいけません。
粉のままでもお飲みになれます。

舌下錠
必要時に舌の下に入れます。医師の指示通りにお使いください。

坐薬の使い方
坐薬の太い部分から肛門内に入れてください。
坐薬を半分にするときは図のようにして、ナイフなどで2つに切り、矢印の向きに肛門に入れてください。
肛門内に入れる薬です。飲んではいけません。
薬を使う前後には必ず手をよく洗いましょう。
冷蔵庫に保存してください。
坐薬が途中で肛門から出てしまった等、お困りのことがございましたら、医師または薬剤師にご相談ください。


お子さんへのお薬の飲ませ方
飲み物に溶かす場合はなるべく少量で溶かしてください。
ミルクに混ぜると、ミルク嫌いになることがあります。
少量の水で練って上顎にぬり付け、その後水を飲ませる方法もあります。


お薬を飲み忘れたときは
二回分の量をまとめて飲むことは絶対にしないで下さい。
飲み忘れに気づいた時はお薬によって飲み方が違いますので、必ず医師または薬剤師にご相談ください。

お薬の保存方法は
お薬は直射日光を避けて涼しいところに保存してください。
保存温度などについて指示があればそれに従ってください。
お子さんの手の届かないところに保管してください


お薬をお飲みになる皆様へお願い
最後に、薬をお飲みになる患者さんの皆さんへお願いです。
薬は、患者さんの症状に応じて医師が処方し、薬剤師が調剤したものです。
自分の判断で、量を増やしたり、減らしたり、使用をやめてはいけません。また、家族や他人に薬をあげるのは絶対にやめてください。
処方された日数を過ぎて、残ってしまった薬や、古くなったもの、形がくずれたり、変形したり、割れてしまったものは、飲まないで下さい。
処方された薬を受け取るときには、薬の種類と数を必ず確認しましょう。
薬について不安や疑問がある時は、医師または薬剤師に気軽にご相談ください。