患者さんの負担を軽減する
ジェネリック医薬品

北見病院薬剤科
主任 丸山英孝

テレビCMや新聞などで、「ジェネリック医薬品」という言葉が目に付きます。

医療費負担が安くなるといわれるジェネリック医薬品について丸山英孝薬剤科主任に話を聞きました。

ジェネリック医薬品とはなに?

 医薬品のうち、日本で最初に発売された薬(新薬)は「先発品」と呼ばれ、メーカーが特許を出願し二十から二十五年間、独占的に製造販売します。
 そして新薬の特許が切れた後に、厚生労働省の承認を得て発売される薬を「後発品=ジェネリック医薬品」と呼びます。ジェネリックは英語で、「一般的な」という意味です。

 ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間が満了するまでの長期間を経ていますので多くの使用実績があり、発売されてまもない新薬と比べて効き目や安全性が確認されたものが多いといえます。

患者さんの負担軽く

 新しい薬は研究に十〜十五年かかるといわれ、成分から開発し有効性、安全性を確認後、薬として承認され発売されます。その費用も百五十〜二百億円と莫大なものです。

 しかし、ジェネリック医薬品はすでに使われていて、有効性も安全性も確かめられた成分ですから、承認までの手続きが少なくなります。
 開発や研究にかかる時間も金額も少ないので、新薬の二〜八割の価格に設定されており、患者さんにとって医療費の自己負担が少なくなるという利点があります。もちろん国民医療費の節減にもつながります。

安くてもきちんと効くの?

 ジェネリック医薬品は、薬の成分が先発品と同じ速さ、同じ量が血液中に入っていくかどうかを調べる試験(生物学的同等性試験)を経て発売されていますので、先発医薬品と同じ効果が期待できます。

 先発品によって薬の有効性と安全性が確かめられた後での発売ですから、ジェネリック医薬品は試され済みの薬といえます。ただし、すべての薬にジェネリック医薬品があるわけではありませんので、注意してください。
 薬のことでわからないことや不安なことがありましたら、薬剤師に声をかけてください。

北見病院では積極的に採用

 北見病院で使用している薬は、私たちが加盟する北海道民医連薬事委員会(医師・薬剤師・事務で構成)で採用決定されたものを使用しており、ジェネリック医薬品の採用品目が多いのが特徴です。採用は、@ 有効性や安全性など薬そのものが製品としてきちんとしているか、A 安定供給ができるのか、B 薬品に対しての情報が正しく提供されているか、という品質、供給、情報の3つの視点に立って総合的・集団的に決めています。

 
同じ成分の薬でも、負担はこんなに違います
例:高脂血症の薬 1日1回1錠服用の場合(患者負担は3割負担)

先発品ジェネリック医薬品差額
1日あたりの薬価
68.9円
34.9円
34円
1ヶ月の患者負担
620円
314円
306円
1年の患者負担
7,441円
3,769円
3,672円