しっかり予防を インフルエンザ 

北見病院医師
松田玲奈

 インフルエンザは普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻水、咳などの症状もみられますが、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身の症状が突然現れます。

 また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。

日常生活でできる予防方法

体調を整えて抵抗力をつけ、人混みなどから帰宅した際には手洗い・うがいを行いましょう。

 また、インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱いので、加湿器などを使って室内を適度な湿度に保つことは有効な予防法です。


ワクチンによる予防

インフルエンザワクチンは、接種してから実際に効果を発揮するまでに約二週間かかります。

流行期間が一月〜三月ですから、十二月中旬までにはワクチン接種を受けることが望ましいでしょう。

ワクチンは発症予防効果のほかに、高齢者の死亡の危険を八十%減らすなど、重症化を防止する効果もあります。

六十五歳以上の方、肺気腫・気管支喘息・肺線維症・慢性心不全・慢性腎不全・糖尿病などの病気がある方は、ワクチン接種を受けられることをおすすめします。当院でも接種を行っておりますのでご相談ください。

インフルエンザにかかったら

安静にして休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。また、水分を十分に補給しましょう。

インフルエンザに対する治療薬もあります。抗ウイルス薬は体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬で、病気の期間と症状の重さを軽減する効果があります。

ただし、治療効果をあげるためには症状が出てからなるべく早く服用することが大切です。

抗ウイスル薬を適切な時期(発症から四十八時間以内)から服用を開始すると、発熱期間は通常一〜二日間短縮され、ウイルス排泄量も減少します。

一般に、インフルエンザを発症してから三〜七日間はウイルスを排出すると言われていますので、咳やくしゃみをする際にはティッシュで口元を覆う、あるいはマスクをするなど、周囲への配慮が望まれます。

食事・睡眠など生活のリズムを整えて、健康に冬を過ごせるといいですね。


インフルエンザかな?

チックリストを参考に、インフルエンザの疑いがある場合は早めに病院へ

〈重要ポイント〉
この3つのチェックポイントがそろうことが、インフルエンザの特徴です。
□ 地域内でのインフルエンザの流行
□ 急激な発症(前触れとしての鼻水や咳などが続くことなく、急に高熱になって気づく
□ 38℃以上の発熱/悪寒

〈要注意ポイント〉
重要ポイントの他にも次のような症状もあればインフルエンザを疑いましょう。
□ 関節/筋肉痛
□ 倦怠感/疲労感
□ 頭痛
□ 寝込む
次のような「かぜ症状」もほとんど同時か、やや遅れて現れます
□ 咳/鼻水/くしゃみ
□ のどの炎症