血管年齢もわかります

動脈硬化度測定

北見病院診療技術科主任
臨床検査技師 田中 裕之

動脈硬化度測定の装置を更新しました。血管年齢も表示され、わかりやすいと好評です。診療技術科の田中裕之主任に動脈硬化と検査についてききました。

 
動脈硬化について

動脈は、心臓が押し出した血液が流れるので弾力性と柔軟性を持ち合わせた血管です。ところがこの動脈の壁にコレステロールなどの脂質が沈着することによって、壁が厚くなったり硬くなったりします。この弾力性や柔軟性を失った状態を動脈硬化といいます。

動脈硬化は自覚症状がなく進行し、放置すると血液の通り道(内腔)が狭くなったり、詰まったりします。心臓の筋肉に栄養を送る動脈に起れば、狭心症や心筋梗塞に。脳の動脈に起れば脳梗塞。足に起れば足の壊死につながる可能性があります。


なぜ動脈硬化になるのか?

動脈硬化は年とともに進行するため、一種の老化現象ともいえます。しかし、同じ年齢でも血管の状態には個人差があることから、動脈硬化は食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣に大きく影響されることがわかっています。生活習慣病と言われる高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などは、動脈硬化を起こす病気の代表です。

予防法は?

 まずは、生活習慣を見直すことが大切です。
○ 食生活では、塩分の取りすぎや脂質の多い肉類の取りすぎに注意し、腹八分目にすること。
○ 適度に運動し、肥満にならないようにすること。
○ 喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進させるので今すぐ禁煙をすること。
○ ストレスをためないよう十分睡眠をとることです。
また、高血圧、高脂血症、糖尿病などの病気をしっかり治療することが大切です。


3分で動脈硬化をチェック
血管年齢も表示されます

 動脈硬化度測定の機械は、正式には血圧脈波検査装置といい、血管の硬さや狭窄(きょうさく=狭くなること)の度合いを知ることができます。そして得られた波形などの情報から、動脈硬化を総合的に診断する事ができます。
 
検査はとても簡単です
○ わずかな検査時間ですみます
実際の測定にかかる時間は3分程度です
○ 血圧を測るのと同じ感覚です
検査は両手、両足首の血圧を同時に測定するだけなので痛みはありません。

検査方法は両腕と両足に血圧を測るカフをつけ、手首に心電図と、胸の上に心臓の音を聞くマイクを乗せ、ベッドに安静にしているだけです。検査時間は3分程度で、準備などを含めても10分程度とわずかな時間で済みます。

今回更新した装置は、以前のものより測定性能が良くなりました。また、血管の硬さの推定年齢(血管年齢)が表示され、動脈硬化の進み具合をわかりやすくチェックできますし、患者様にお渡しする結果表もイラストが入るなど工夫されています。

検査費用は、これまでと同様3割負担の方で300円です。生活習慣病で治療中の方など動脈硬化が不安な方は、医師にご相談ください。