冬の健康管理について

北見病院医師
松田 玲奈


感染症防止は
 こまめな手洗いが基本

冬に流行するものといえばインフルエンザですが、ノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎も増えます。
インフルエンザウイルスもノロウイルスも低温で乾燥した環境を好むからです。

ノロウイルスに感染すると、腹痛や嘔吐、下痢、発熱がみられます。ほとんどは1〜2日程で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力が弱い場合は重症化することもあります。

ノロウイルスに効く治療薬や予防ワクチンはなく、対症療法として整腸剤・制吐剤(吐き気を抑える薬)などが処方されます。

下痢止めはウイルスを体内に留めてしまうことになるので安易に使用はしません。脱水を防ぐために水分を十分に摂りながら安静に努めます。重症の場合は点滴による水分補給が必要となります。

ノロウイルスは感染力が強く手を介して経口感染するため、正しい手洗いをこまめに行うことが予防の基本です。手洗いは風邪やインフルエンザの予防にも有効ですから、ぜひ手を洗う習慣を身につけましょう。

からだを温めるには
季節の鍋物を

冬は冷えが気になる方も多いと思いますが、食べ物には体を冷やす「陰性」の食べ物と、温める「陽性」の食べ物があります。

寒い地方で冬にとれるものは身体を温める力が強く、旬のものを食べることは栄養価のほかにこのような効果も期待できます。

身体が冷えているときは、じっくり煮込んだ温かい根菜類を意識して食べるようにしましょう。

これからの季節鍋物が最高ですね。

また「おせち料理」はよい例で、「なます」や「きんぴらごぼう」、「お煮しめ」など、寒い季節に適した昔の人の知恵といえるでしょう。

肌荒れにもご注意を

お風呂で温まるのも良い方法です。

38〜40度のぬるめのお湯に、ゆっくりつかるのがおすすめです。

熱すぎると入浴による血圧の変動が大きく体に負担になります。脱衣室や浴室を暖かくしておくこと、

入浴後は水分補給をすることも大切です。

冬は寒さや乾燥で肌荒れを起こしやすいので、皮膚をナイロンタオルなどであまりこすらない、保湿剤を使用して肌の乾燥を防ぐなどの注意が必要です。湿疹ができてかゆみなどの症状が強い場合は外来でご相談ください。
どうぞあたたかくして楽しく元気に冬をお過ごしください。