鼻から入れる胃カメラを始めます

北見病院副院長
富田 薫

いよいよ経鼻内視鏡検査が始まります

直径5.9ミリと色鉛筆より細い内視鏡です

 これまで北見病院では、年間に1000件前後の胃内視鏡(胃カメラ)検査を実施してきましたが、多くの方にとって必要とはいえ、なるべくなら受けたくない検査の代表格でした。二度と受けたくないとおっしゃる方もいらしたりして、検査を行う側の医師にとっても、そんな時は申し訳ないやら、つらいやら…。

しかし、口から鼻からとどちらも経験のある方のアンケート(多くの実績のある病院)では、ほとんどの方が「次は鼻から」を希望するとの結果が出ています。経鼻内視鏡の登場によって、胃の検査も楽になってきたようです。

苦痛が少なく、会話ができる

 楽になったのは、スコープの径が5.9ミリと極細径になり、鼻から通すことが可能となり、それによって口から入れる際に避けられなかった「オエッ」の原因であった舌の付け根への接触がなくなり、刺激せずにスコープを食道へ通すことが可能になったからです。

 鼻からの利点は、他にもあります。口からでは検査中に会話ができませんでしたが、鼻から挿入した場合、医師と会話ができます。その点で、大きな安心感がありますね。また体に優しいというデータもあります。従来の口からの内視鏡検査では、検査中の心拍数と血圧が上昇し、酸素濃度も低下し、心臓に負担をかけていたのですが、鼻からの場合には、ほとんど負担がかからないというのです。

検査終了後にも優位点があります。口からですと、喉の麻酔が効いている1時間ほどは飲水を禁じていましたが、鼻からですとその制限が短縮されます。

多くの人に利用していただきたい

 以上、良いことずくめのようですが、どなたでも鼻からをお勧めすることにはなりません。鼻に病気のある方、鼻血の出やすい方などは、これまで通り口からの内視鏡をお勧めすることになります。その場合でも極細径のスコープですから、従来に比べ楽だとの評価を得ています。

 まだまだ日本人に多い胃ガン、大切なのは早期発見です。今回導入した経鼻胃内視鏡を多くの方に利用していただき、がん検診や胃の病気発見のために、役立てることが出来ると期待しています。
(資料提供 フジノン東芝システム株式会社)

鼻から体験してみました
次回もこれで
  
リハビリ科技師長 日向雅代

 経鼻内視鏡、さっそく受けてみました。

鼻の穴というのが少し恥ずかしい以外は、今までの胃カメラとは比べるべくもないほど「楽」の一語につきます。

「オエッ」は全くなし。ヨダレだらだらもなく、話もできました。

とにかくのどが詰まるような息苦しさが一切なく、次回の健診もこれでお願いしたい!と思いました。