メタボリックシンドロームと食事

北見病院管理栄養士
佐藤奈美恵

7月19日北見病院で「メタボ対策―食事と運動」をテーマに医療講演会が開催され、佐藤奈美恵管理栄養士が食事について講演、氏家裕子介護職員が「家庭でできる運動」としてセラバンドの実演を行いました。佐藤栄養士の講演の内容を要約して紹介します。


内臓脂肪に着目

 メタボリックシンドローム・通称『メタボ』とは、「肥満」「高血圧」「高血糖」「脂質異常」など動脈硬化になりやすい状態が複数重なったもので、「内臓脂肪」を重視した診断基準です。

 これらは一つひとつの程度が軽くても動脈硬化が急速に進み、「狭心症」「心筋梗塞」「脳梗塞」といった命に関わる重大な病気を引き起こします。

 メタボの原因は、近年の食生活の欧米化と、交通手段などの発達により体を動かすことが減ったことによるものです。

 メタボリックシンドロームを撃退するには、早期発見・診断・治療が必要です。

診断基準は

診断基準はまずへそ周りの測定です。男性で85cm・女性は90cm以上が基準です。
測る位置はおへその高さで測ります。
この測定で引っかからなければ、たとえ高血圧や脂質異常があってもメタボリックシンドロームとはなりません。

残念ながらへそ周りが基準値を超えてしまった方のうち、

@ 血圧(収縮期血圧130mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上)

A 空腹時血糖110mg/dl以上

B 中性脂肪150mg/dl以上または/かつHDLコレステロール40mg/dl未満

この@からBのうち2つ以上当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。

メタボリックシンドロームを防ぐ食習慣

・食べ過ぎない
・あぶらの摂り過ぎに注意
・甘いものの摂り過ぎに注意
・野菜をしっかり食べる
・三食きちんと食べる
・ゆっくりよく噛んで食べる
・禁煙
・飲み過ぎ、つまみの食べ過ぎに注意

治療は食事と運動

 治療法としては内臓脂肪が根本原因なので、内臓脂肪を減らす事が必要で治療は食事療法と運動療法となります。
 食習慣の改善ポイントは
○ 出来る所から1つでも
○ 挑戦する内容は自分で決める
○ ほめる。そして、たまにはご褒美も
○ 何事もほどほどに
 出きることからはじめてメタボを退治しましょう。私たちもお手伝いします。

内臓脂肪を減らそう

 内臓脂肪は代謝が活発なので少しの減量でもかなりの量の内臓脂肪を減らすことができます。
○ 皮下脂肪は運動やダイエットでは落ちにくい
○ 大幅な減量を無理に行う必要はない
○ 体重2〜3kg、お腹周り2〜3cm減を目標に、おだやかな減量がポイント