大腸内視鏡検査

北見病院医師
草間敬司


草間敬司先生は、1994年北見医院開院から2年間、副院長として平野前院長とともに奮闘されました。
その後札幌の勤医協中央病院を中心に主に消化器の専門医として活躍されてきました。

10月より、北見病院で毎週水〜金曜日診療にあたり、内科全般の診療及び大腸カメラを担当されています。
日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会の各専門医、日本消化器内視鏡学会指導医。

大腸内視鏡はどんな検査ですか?

肛門から内視鏡を挿入し、大腸の管の中の様子をモニター(テレビ画面)に映し出して観察します。
これによって大腸にできる病気を発見できます。個人差がありますが、検査時間は数十分です。

検査前には、大腸の壁がよく見えるように腸の中をきれいにしなくてはいけません。
検査前日の食事を消化のよいものにし、寝る前にきめられた下剤を飲みます。検査当日は約2リットルの下剤を1〜2時間かけて飲みます。
通常はこれで透き通った水のような便となり、腸の中はきれいになります。日頃便秘がちな方には、下剤を追加する場合もあります。

大腸の病気は増えていますか?
内視鏡でなにがわかりますか?

現在、大腸がんの罹患率(かかる割合)は男女とも確実に増えてきています。
がん罹患率の統計では、男性では胃がん・大腸がん・肺がんの順、女性では乳がん・大腸がん・胃がんとなっています。

大腸はがん以外にも、原因がはっきりわかっていない炎症性腸疾患という病気も増えてきています。
こうした病気を大腸内視鏡を用いて診断を行います。

大腸の検査には、肛門からバリウムを入れ大腸の影絵を見る注腸バリウムという検査もあります。
飲む下剤の量が少なかったり、検査に伴う苦痛が比較的少ないなどの利点がありますが、内視鏡検査の方が小さな病気が見つけやすかったり、病気をみつけたら組織の一部をとって検査に出し、良・悪性等の病名を確定させることができるなどの利点があります。


便の検査では「異常なし」ですが、
お腹の調子が悪く心配…

大腸がん検診として広く行われている便潜血反応検査は、便に含まれる血液を検出する検査です。
かなり微量の血液でも検知することができますが、出血の少ないポリープやがんの場合はこの検査で異常なしと判定される場合もあります。
おなかの調子が悪い場合は、大腸内視鏡検査を含む他の検査も受けたほうがよいと思います。

以前ポリープを内視鏡で取りました。もう安心ですか?

大腸ポリープの一部は将来大腸がんとなります。
ポリープは大きいほどがん化するリスクは高くなるので、一定の大きさのポリープは内視鏡で切除することがすすめられます。
またがん化したばかりのポリープは内視鏡による切除のみで完治します。

こうしたポリープを切除したことがある人は、ポリープができやすい体質をもっているということですから、新たにポリープができる可能性は高いので、内視鏡による定期的な検査が必要となります。