薬の正しい飲み方

北見病院薬剤師
脊戸麻里


薬は正しく使ってこそ本来の力を発揮し、副作用も最小限に抑えられます。
今回は基本的な薬の飲み方についてご説明します。


薬を飲む時は体を起こし、コップ一杯くらいの水で飲んで下さい。

薬を水なしで飲むと、十分に溶けず吸収されにくくなるばかりか、食道にひっかかったまま溶けて潰瘍ができてしまうことがあります。
これは横になったまま飲んだり、飲んですぐ横になっても同様です。

心臓や腎臓の病気などで飲水量に制限のある方は、医師の指示に従って下さい。

また、お酒や牛乳、コーヒーなど水以外のもので飲むと効果が強すぎたり、逆に弱くなることがありますのでなるべく避けて下さい。

その他飲み合わせで気になる場合は、薬剤師にご相談下さい。

最近は水なしで飲めるタイプの薬も増えています。

これは口腔内崩壊錠と呼ばれるものです。口の中で素早く溶けるので唾液だけで飲み込むことが可能です。
もちろん、水で飲んでもOKです。


<飲みこまない薬>

トローチはなめるお薬です。できるだけ長く口の中に留めておくことが必要です。
舌の下で溶かす舌下錠というものもあります。飲みこんでしまうと効果が現れにくくなります。

<飲む時間>

★食後…食後三十分以内
食後の薬は、必ず食事を摂らないと飲んではいけないかというと、そうとも限りません。
大抵のお薬は食事を摂れない場合でも間隔を空け、回数を守って飲んで頂くことが必要です。

ただし、血糖を下げる薬を食事を摂らないで飲むと、低血糖を起こし大変危険なので食事ができない時には避けるべきです。

また、胃への負担を減らす意味では、何か軽く食べてから飲む方が良いと思います。


 その他、お薬を飲む時間には
★食前…食事の約三十分前
★食直前…食事のすぐ前
★食間…食後二時間(食事中ではありません)
★就寝前…寝る前(お布団に入る前)三十分以内
★頓服(とんぷく)…痛み止めなど症状が出た時だけ使用
 などがあります



<錠剤・カプセルはそのままの形で>

飲みにくいからといって自己判断で錠剤を砕いたり、カプセルを開けて飲むのは薬の効果を損ねたり、副作用が現れる原因になりますのでやめましょう。飲みにくい時などは、薬剤師に相談して下さい。