塩分制限が必要といわれた皆様へ

北見病院栄養科科長 
 佐藤奈美恵
管理栄養士

塩分制限が必要な病気とは

まず高血圧が頭に浮かびます。塩分は血圧を上げるので制限が必要になります。
他には、血液中の塩分を薄めるために水分を送り出している腎臓にも負担をかけるため、腎臓の病気でも制限が必要です。
また塩分・水分の増えた血液は全体量が増大しているため、心臓に負担がかかります。
心臓の病気でも制限が必要となります。
日本人が1日にとっている塩分量は平均11.2gですが、塩分制限の病院食では、1日6g未満です。(ほぼ半分!)

なぜ塩分制限が必要なの?

 塩分をとりすぎると、血液中の塩分濃度が上がります。濃度が上がると細胞組織の活動が低下してしまうため、水分で薄める作用(腎臓が水分を血液中に送り出す)が働きます。
その結果血液の全体量が増え血圧が上昇します。
また、塩分は血管を収縮させる作用を強めると同時に、拡張させる作用を弱めるため血管を硬くします。

塩分を減らすにはどうしたらいい?

料理にかけるしょう油や塩・ソースの量を減らすだけでなく、加工食品や外食の回数を減らしたり、家での調理でも一工夫することがポイントになります。
加工食品(佃煮・漬物・たらこ・かまぼこ・ハム・ソーセージ・干物など)は、そのまま食べても十分味がします。
ということは・・・食品の中に塩分が入っているということです。
1日6gの塩分とすると1食の塩分量は2gとなります。
かまぼこは2切れ(40g)に約1g、ソーセージ3本にも約1gの塩分が含まれています。
加工食品の場合知らず知らずに塩分をとっていることもありますので回数や量を減らしましょう。

おいしく塩分を減らす工夫

○ 加工品を減らし、新鮮な素材を選びましょう
 新鮮な食品はそのものの旨味があるので薄味でもおいしく食べられます

○ 麺類の汁は残しましょう
うどん・そば・ラーメンには約5〜8gの塩分が入っています

○ 汁物は1日1杯以下にして、具だくさんにしましょう
 みそ汁には約2gの塩分が入っています

○ 食品の表面に味付けをしましょう
 食品の表面にしょうゆなどで味をつけると、味を感じ薄味が気になりません

○ 酸味・香辛料・香味野菜を料理に利用しましょう

塩分制限できそうでしょうか?

病気になった場合、塩分以外にも気をつけなくてはいけないことが多くあります。
状態によってはその他の生活習慣の改善をすることで、より効果的なこともあります。
逆に高血圧で肥満のある方は体重を減らすだけで血圧が下がることもよくあります。
「塩分」に関して気になる方は栄養士に声をかけてください。