―お薬を飲みやすく―
簡易懸濁法(カンイケンダクホウ)について

北見病院薬剤科  科長 上牧弘幸


【カンイケンダクホウって?】
日本は高齢社会となっていいます。
当院でも年々患者さんの平均年齢が上がっています。
老化に伴い食事の飲み込みが困難になってきます。
薬についても同様で、錠剤やカプセルの飲み込みが困難になると、以前は錠剤をつぶして粉にして飲んでいただいていました。
最近では、「簡易懸濁法」という方法が行われています。
簡単に言うと、錠剤やカプセルをお湯に溶かして飲む方法です。

【つぶして飲むより溶かして飲む】

薬をつぶすことで心配な事は以下の5点が挙げられますが、「簡易懸濁法」なら問題解消です。

○	安定性が保たれなくなる:湿気を吸収しやすくなったり、光と反応しやすくなる
○	量が減る:つぶす時、袋に入れる時、投与する時に粉の状態だと、袋などに粉にした薬がくっつき量が減ってしまう。
○	確認できない:つぶしてしまうと、もう何の薬だかわからなくなってしまう。
○	変更、中止が困難:つぶして混ぜてしまうと、一つの薬だけを中止したくても不可能で全て新たに処方してもらうことが必要になってしまう。
○	周りの方への健康被害:粉になると空気中に舞いやすく、投与する時に患者さん以外の人が吸いこんでしまう危険性がある。

【薬の溶かし方】
約50℃のお湯を用意します。
ポットのお湯と水道水を2:1で混ぜるとそれくらいの温度になります。
触ってちょっと熱いくらいのお湯です。
量は20mLもあれば十分でしょう。
薬の量が少なければもっと少なくてもいいです。
あとはそこに薬をいれて5分くらい放っておけば、完全に溶けていなくても、錠剤が崩れていればよいです。
むせのある方はさらに増粘剤でトロミをつけると安全に飲むことができます。

しかし、この方法も全ての薬でできるわけではありません。(かなりおいしくない薬もあります。)
薬の飲み方・飲ませ方でお困りの時は薬剤師に相談してください。いくつかのアドバイスができると思います。