介護する人もされる人も笑顔でいられるために 

 〜同居して介護しているあなたへ〜


社会福祉法人 協立いつくしみの会 
介護事業部部長 笹原祐美


11月13日に開かれた介護講演会の内容を紹介します。(編集部要約)


家族にしかできない援助とは
 一緒に住んでいる、それだけでも充分です。親にしてみたら元気な子供がいる、
生まれた時から知っている家族がいる、こんなに幸せな事はありません。
子供の笑顔が一番の介護だと考えましょう。
 

無理して好きにならない
〜嫌いにならない程度に 
 家族というイメージを勝手につくらない事です。嫌いにならない程度でいいのです。
元気かい?と顔を見せてあげましょう。
介護の基本は笑顔です。
自分が笑顔でいられる状態であることを一番に考えましょう。
これは介護労働者にも言える事です。


「話を聴く」のは尊厳ある最大のケア

寝たきりの状態でも、もっとも輝いていた頃の話を聞いてみましょう。
その時代を何度も蘇らせてあげましょう。
そんな話をする時ほど幸せな事はありません。
また、家族ならではの会話があります。
親戚、近所、昔話…そんな話を聞いてあげるだけで十分です。
介護する自分も安らぎを得る事ができます。
話が長く、同じ話を繰り返す事があります。
そんな時はデイサービスやボランティアなどを活用しましょう。
きっと他人はいつでも新鮮に聞いてくれます。
弱音を吐いて、回りにSOSを発信しましょう!



共に笑顔で暮らす(同居)知恵

@自分のすること、他人(制度の活用も含めて)にしてもらうことをはっきりとさせて、頑張りすぎない。

出口が見えない事ほど不安なものはありません。
長く続けていくために、手抜きの介護を実践しましょう。
三食一緒でなくてもいいのです。
配食弁当やボランティア等の制度を使いましょう。
この事で一人ぼっち、二人ぼっちが無くなります。
ショートステイ・ヘルパー・訪問看護・デイサービス…活用できる制度はたくさんあります。
 

A必要経費は抱え込まず、経済的なけじめをつける

兄弟等がいる場合は、自分への経費と介護に使うべき経費を区別しましょう。
介護が必要になった時点から兄弟仲が悪くなる例も珍しくありません。
元気なうちに話しあうことも大事です。


B自分の健康と生きがいを大切にする

共倒れ、あるいは看ているほうが先に亡くなることも珍しくありません。
自己犠牲に成り立つ介護にはゆがみが生じます。
介護する自分も自分らしく生きてこそ笑顔の介護ができます。
自分の大事なものは捨てないで!介護する人も元気でなくてはなりません。 

 
Cありのままの姿を認める 

認知症の方は怠けているわけではありません。
成果を求めたりしない事です。
ありのままを認め、自分も自然体でありのままを認めてもらう事です。
       
D家族といえども、互いに独立した人権意識がもてる介護へ

 介護者の「私がいないとだめになる」はもっとも危険な信号です。
介護される人も家族に遠慮しないでのびのび生きていく権利があります。
デイサービスでのおしゃべり、若い介護職員とのコミュニケーション…その人らしさを保障しましょう!


介護する人もされる人も、笑顔でいられるために、がんばりすぎずに実践してみましょう。