年に1度は健康チェックを

特定健診を受けましょう

診療技術科主任 
田中裕之(臨床検査技師)

 
北見市の特定健診が6月からはじまります。
今年度から国民健康保険に加入されている方は、心電図検査が追加されました。
また、友の会員さんで希望される方は、胸部レントゲン写真(無料)大腸がん健診(便潜血反応検査2日法 500円)を受けることが出来ます。
健診を上手に利用し健康チェックに役立てましょう。
今回は、特定健診の検査項目でどのようなことがわかるのか紹介します。

【脂質検査】
《LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪》
全般に、脂質の検査値が高くなると動脈硬化になりやすく、心筋梗塞や脳卒中などの原因となります。
ただし、善玉コレステロールと言われるHDLコレステロールだけは数値が高いほうが良い脂質です。
HDLは、喫煙や運動不足、脂質や糖質の多い食事によって低下してしまいます。

【肝機能検査】
《AST・ALT》
肝機能障害がある場合に高値となります。
最も多い原因は脂肪肝ですが、肝炎や胆のう炎、胆管(胆汁の通り道)の病気でも高値になります。
《γ-GTP(ガンマ‐GTP)》
アルコールの摂取量が多いと高値となります。

【血糖検査】
《血糖値・ヘモグロビンA1c》
高値の場合は糖尿病が疑われます。
血糖値は食事の影響を受けますが、ヘモグロビンA1cは、過去1〜2ヶ月間の血糖の平均を示し、採血前の食事の影響を受けません。

【貧血検査】
《赤血球・血色素・ヘマトクリット値》
貧血の場合、低値となりますが、原因によって3項目の減少のしかたが異なります。
貧血は、内臓などの出血や血液の病気が疑われます。

【尿検査・腎機能検査】
《クレアチニン》
腎臓の働きの指標で、腎不全・腎炎などで高値になります。

《尿酸》
高値は痛風を引き起こします。

《尿検査》
膀胱炎や腎炎など、腎臓、膀胱、尿路系の病気では、尿蛋白と潜血反応が陽性になります。
また、腫瘍や結石がある場合にも潜血反応が陽性になります。
尿糖が陽性の場合は糖尿病を見つける手がかりとなります。

【心電図検査】
不整脈、心筋梗塞や狭心症、心不全など、心臓の様々な病気を見つけることが出来ます。

【胸部レントゲン検査】
 肺、心臓、大動脈などの情報がわかり、肺の病気では肺がん・肺炎・肺結核・肺気腫などの発見に役立ちます。

【便潜血反応検査】
便に血液が混じっていないかを調べる検査です。
陽性の場合、大腸など消化器の出血が疑われるので、大腸内視鏡やバリウム検査を受ける必要があります。

検査結果の見方は、一般的に考えられるものを記しましたので、必ずしもこれに当てはまるとは限りません。健診結果で気になることやわからないことがあったときは、お気軽にご相談ください。また、異常が指摘されたときは、自分で判断せず、必ず受診するようにしましょう。