認知症予防 脳を活性化させ認知症を予防しよう

オホーツク勤医協北見病院リハビリ科技師長
 北野 祐作(作業療法士)


 認知症は年を重ねれば誰もがかかる可能性のある病気で、活動性が低下し、低刺激な生活を送ると認知症の進行が速まると言われています。
しかし、生活の工夫により脳を活性化させることで、認知症の進行を遅らせたり、脳の老化を緩徐にすることができるとされています。

<脳に快刺激のプレゼント>
 では、脳を活性化するためにはどうすればよいのでしょう。それは、脳に「快刺激」を与えることです。
「楽しい」と感じることが大切です。
快刺激により笑顔が生み出されるとき、脳では「ドパミン」という物質が大量に放出され、学習意欲が高まりやる気が出ます。
褒めることや褒められること、そのためにも他者と交流をはかること、自分の役割を持って生きがいを感じること、このようなことが脳の活性化を促します。
 
<趣味活動と認知症予防>
 脳の活性化を図るために趣味活動はとても良い活動と言えます。
毎日の知的活動は脳の認知予備機能(脳の余力)を増やし、認知症をきたす脳の加齢変化の影響を受けにくくするといわれています。
では、認知予備機能を増やすためにはどのような趣味活動が有効なのでしょうか。

@ 知的な趣味活動・・新聞・雑誌を読む、トランプやクロスワードパズルなどのゲームをする、博物館へ行く、楽器の演奏、クラブ活動など

A身体的な趣味活動・・散歩、スポーツ、ハイキング、登山などのアウトドア活動

このような活動が有効とされています。
ただし、「熱心に意欲を持って行うこと」や「他の人と一緒にコミュニケーションをとりながら行うこと」が大切です。
一緒に活動を行うだけでなく、一人で行なった活動を誰かに発表したり、評価してもらったりしながら、お互いを褒めあいましょう。
ちなみに、テレビを見るといった受身な趣味活動は、認知機能の貯蓄に役立たないだけでなく、認知症になる確率を高める可能性も指摘されています。
自宅でボーッとテレビを見るのではなく、楽しく頭と体を使って人と関わり、認知機能を沢山貯蓄しましょう。