誤嚥(ごえん)予防の食事

オホーツク勤医協北見病院
管理栄養士   竹田 優紀

高齢になると、飲む力が弱くなり、むせやすくなったり、食べ物がのどを通りにくくなったりします。それは、口やのどの力が弱くなるために起き、肺炎を引き起こすこともあります。

本来は食道を通って胃の中に入らなければならない食べ物が、誤って気管内に入ることを、『誤嚥(ごえん)』と言います。

今回は、誤嚥することなく楽しめる食事を紹介します。
●飲み込みやすいものを食べましょう

<飲み込みやすい食べ物>  
食品:はんぺん、軟らかく煮た大根、うどん、豆腐、バナナ、キウイなど
料理:茶碗蒸し、湯豆腐、野菜の煮物、シチュー、柔らかいハンバーグ、あんかけ料理など

<避けたほうがよい食べ物>
 飲み込みの力が弱くなったと感じたら、なるべく避けたほうがよいものです
食品:こんにゃく、いか、おせんべい、パン、アスパラ、わかめ、ふき、ごぼうなど
料理: 焼き魚、ゆで卵、てんぷらなど

●食べやすく調理しましょう

・ご飯はやわらかく炊く、または、お粥にします
 お粥にする時は、水っぽくならないよう注意しましょう

・大根や人参などの根菜類は、レンジで加熱したり下ゆでしたりするとやわらかくなります
また、アルミ箔をかけて蒸し焼きにするのもいい方法です。スプーンで押しつぶせる程度が望ましいです

・一口大に切ります。細かく刻みすぎると口の中でばらばらになり
うまく飲み込むことができないので注意しましょう

・焼き物や揚げ物には、あんをかけると食べやすくなります

・お茶やみそ汁など、さらさらしたものはむせやすいので、とろみを使いましょう
 市販されているとろみ剤などを入れてその方に適したとろみをつけましょう
 とろみ剤は、入れすぎるとだまになってのどにつかえてしまいます
 少しずつ入れて、とろーんとたれる程度がちょうどよいです
最初は濃度の低いとろみをつけた飲料やゼリーから試して、適した濃度を選択することが大切です

●食べる順番を意識しましょう

・食べ始めはむせやすいため水分で潤しましょう

・飲み込みやすいもの→飲み込みにくいもの→飲み込みやすいものなどのように食形態の違うものを交互に
食べるようにしましょう。その際、一口量を多くしないことが重要です

・食べ終える時も水分で潤しましょう

その他にもゆっくり食べたり、食べる際に背筋を伸ばした姿勢を意識する等を心がけると、誤嚥を防ぐことが出来ます。

このようなことに気を付けて安全で楽しめる食事をしていきましょう