冬季に流行する感染症の予防について


オホーツク勤医協北見病院
診療技術科技師長・院内感染対策委員
田中裕之


冬になるとかぜやインフルエンザ、感染性胃腸炎など様々な感染症が蔓延します。
これらの感染症に感染しないために、また、感染してしまった場合に周囲の方にうつさないため対応をご紹介します。

感染症の予防について

・一番効果的な予防方法は手洗いです。
かぜ、インフルエンザ、感染性胃腸炎ともに最も効果的な予防方法は手洗いです。
手洗いは、手指などに付着したウイルスを除去するために有効です。特に外出後はしっかり洗いましょう。

・ うがいやマスク着用も効果的です。
かぜやインフルエンザは、感染者の咳やくしゃみを直接吸い込むことにより感染します。
予防方法は、マスクの着用とうがいになります。
特に人混みが多いところに出かけるときはマスクの着用が効果的といわれています。
また、帰宅後はうがいをして、のどの粘膜に付着したウイルスを除去しましょう。

・インフルエンザ予防は、まず流行前にワクチン接種を
インフルエンザワクチンは、インフルエンザに感染しても症状が軽くすみ、重症化防止に有効です。
効果が出るまでに2週間程度かかることから、12月中旬までにワクチン接種を受けることをお勧めします。

・ノロウイルスは、嘔吐物や下痢便から感染します。
感染性胃腸炎の原因ウイルスのほとんどがノロウイルス・ロタウイルスです。
人から人への感染で、感染者の便やおう吐物が原因です。
特にトイレの後、便・嘔吐物の処理の後、外出後、食事の前、口に手を持っていく前には必ず手を洗いましょう。

・体調管理・湿度・マスクについて
十分な睡眠とバランスのとれた食事で免疫力を保ちましょう。
また、適度な湿度(50〜60%)を保つことも効果的です。
湿度が低いとウイルスは空気中に漂う時間が長くなり、より感染しやすくなります。

かぜやインフルエンザに感染した場合の対応

 それでも、かぜやインフルエンザなどに感染してしまった場合は、咳・くしゃみなどの症状のある時は、マスクを着用しましょう。
鼻をかんだ後、咳やくしゃみを手で覆った後はウイルスが手についていますので、必ず手を洗いましょう。
適度な部屋の湿度(50〜60%)を保ちましょう。

感染性胃腸炎になった場合の対応

感染性胃腸炎に感染した方の便やおう吐物の中には、大量のウイルスがいます。
ごくわずかな目に見えない汚染でも、多くの人に感染します。
汚れた場所を清浄し、消毒しましょう。
ノロウイルスは、消毒用エタノールでは感染力を失わせることが出来ませんが、次亜塩素酸ナトリウム(市販の塩素系漂白剤)や加熱(85℃ 1分以上)は効果があります。消毒方法は、北見保健所のホームページで紹介されています。
また、当院にも置いてありますので事務のほうに声をかけてください。

感染予防でも周囲の方にうつさないためにも手洗いが一番効果的です。
とても効果的な予防方法ですので、普段から行い習慣付けましょう。