慢性閉塞性肺疾患(COPD)と上手にお付き合いする方法

リハビリ科 理学療法士 君島 菜実絵



今回は 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療方法についてお話したいと思います。

COPDは病気をきちんと理解し治療をすることで、自覚症状を改善したり、進行を遅らせることができます。
「治らない病気」「進行する病気」、治療は薬や酸素吸入療法だけと思っている方も多いかと思いますが、COPDの治療で最も大切なことは「自己管理能力をつけること」だといわれています。
ちょっと難しいと思われるかもしれませんが、より快適で自分らしい生活を送るために「運動療法」と「栄養療法」について少しだけ紹介します。

運動療法〜よく動く〜
COPDの治療の中核となるのは「運動療法」です。
足を使った持久力運動が最も効果的だといわれています。
簡単にできるのはウォーキングですね。
最近では、日中どのくらい体を動かしているかが生命予後に大きく関わるといわれています。
筋力トレーニングやウォーキングなどにこだわらず、お買い物に行ったり、お食事に出かけたり、旅行をしたり、積極的に活動することがCOPDの治療には非常に大切です。

栄養療法〜よく食べる〜
体を動かすのと併せて行ってほしいのが、しっかり栄養をとることです。
ウソ?!と思うかもしれませんが、COPDの方は呼吸をするだけで健康な方の10倍以上のエネルギーを消費します。また、
咳1回で10kcalのエネルギー消費があるともいわれます。健康な方の1.5倍のカロリーが目安で、体重50kgの方ですと、2250kcalほど必要です。
「栄養状態」も生命予後に大きな関連があります。
食事回数を増やす、カロリーの高いものから食べるなど工夫してみましょう。
ただし、COPD以外にも病気がある方は医師に相談して、自分にあった栄養の取り方を知っておくと良と思います。

COPDの方を多職種でサポートします
COPDの治療については、もっともっとお伝えしたいことがあります。
呼吸方法を覚えたり、筋力や体力をつけたりすることで、自覚症状が改善した方は何人もいらっしゃいます。
「COPDは治らない病気」とあきらめず、ぜひ前向きに治療に取り組んでいただければと思っています。

北見病院にはCOPDの方を多職種でサポートする呼吸器グループがあります。
COPDについて学び、自己管理能力をつけることを目的とした「COPD教育入院システム」の開発や患者さん向けの学習会の企画などに取り組んでいます。
お気軽に医師・看護師にご相談下さい。