しのびよるお酒の話 

お酒とうまく付き合うために

オホーツク勤医協北見病院 医師 五十嵐衣つ華


ビールがおいしい季節がやってきました。みなさん、いかがお過ごしですか?

飲酒にはさまざまな「理由」がありますよね。
好きだから、眠れないから、さみしいから、なんとなく、習慣で、帰ったらまず、のどが渇いて、そこにビールがあるから…私もよくわかります。

自分の酒量を減らさなければならないと感じたことがある。
周囲の人に自分の飲酒について批判されて困ったことがある。
自分の飲酒をよくないと感じたり、後ろめたさをもったことがある。
二日酔いを治すために朝から飲酒したことがある。

みなさんは4つの質問のうち、いくつ当てはまりましたか?なんと2つ以上で危険な飲酒の可能性があります。

お酒は適量を守って飲みましょう
「酒は百薬の長」という言葉があるように、適量のお酒は良薬にもなりえます。
ちなみに一日の適量はアルコール量として20gと言われています。
ビール500ml、日本酒1合、ワイン180ml、焼酎100ml、ウイスキー60mlなど、それぞれのお酒の度数によって違います。
そして休肝日は週2日!女性や、高齢の方、お酒に弱い方はこれより少なめが適量だし、飲酒習慣のない人に勧めるというものでもありません。
アルコール依存症の患者さんは断酒が必要です。

危険な飲酒は体と心、社会的問題も引き起こします
そもそも危険な飲酒とは、なぜ危険なのでしょうか?
過度の飲酒は肝障害、脳萎縮、膵炎、糖尿病などの体の問題だけではなく、家庭不和、事故、失職など社会的な問題も引き起こします。
お酒が切れるとふるえ、幻覚、けいれんなどの離脱症状の出現もあります。

私が前に勤務していた病院では、お酒の問題が重症化し、動けなくなって救急車で運ばれてくる中高年の方や急性アルコール中毒の若者もたくさんいました。
お酒が原因で人生が壊されてしまった方にもたくさん出会いました。
そうなる前にかかりつけの医師や看護師、周りの人に相談できればいいのにと悔しい思いをしました。
もちろん医療スタッフや家族の支援でお酒がやめられた方もいました。
気になる点があれば、まずは病院で相談してみてください。あなたの意思があれば、協力してくれる人は必ずいます。

私は7月で北見病院の勤務が終わります。
大好きなオホーツクのみなさんが、おいしい焼肉と「適切な」ビールを楽しみながら幸せに過ごせることを祈っています。