〜いつまでも美味しく食べられるように〜
安全で食べやすくなる調理法

栄養科 管理栄養士 竹田優紀

私たちとって、食べることは楽しみであり、生きる為に必要なこと「元気の源」ですが、年齢を重ねると口の力や喉の力が弱くなってしまうことが原因で、ムセやすくなったり、食べ物がのどを通りにくくなったりしてきます。

ひどい場合には肺炎を引き起こしてしまうこともあります。

今回は、食材別に安全で食べやすくなる調理法を紹介したいと思います。


・主食となるご飯や麺類

→ご飯は軟らかく炊く、またはお粥にしましょう。
お粥にする際は水っぽくならないよう注意しましょう。

→麺類は10cmくらいの、すすらない長さに切ると食べやすくなります。
さらに、スープにとろみをつけたり、軟らかく煮込むと食べやすくなります。

・肉類

→薄切り肉や挽肉、さらに赤身肉より、適度に脂身のあるお肉の方がおすすめです。
強火で硬く焼きすぎないよう、煮たり、蒸したりして軟らかく調理しましょう。

また、筋を切ったり、包丁の背やフォークなどで叩くことで繊維が壊れ、軟らかく調理することができます。

・卵・豆腐類

→ゆで卵などはパサパサして食べにくいですが、茶碗蒸しや卵豆腐は消化にもよくおすすめです。

→豆腐は木綿豆腐より、つるんとした食感の絹ごし豆腐の方が食べやすいです。
麻婆豆腐などのとろみのついた料理は食べやすいです。辛みが強いとかえってむせるので辛さはひかえめが良いです。

・野菜類

→人参や大根などの根菜類は、レンジで加熱したり、下ゆですると軟らかくなります。
アルミホイルに包んで蒸し焼きにするのも良い方法です。
硬さは、スプーンで押しつぶせる程度が目安です。

→繊維に対して直角に包丁をいれて、繊維を断ち切りましょう。

→葉物類は葉先の軟らかい部分を使いましょう。
葉物はひらひらと喉に張り付きやすいので、一口大程度に切るのが良いでしょう。

・果物

→硬いものは小さく刻むのではなく、すりおろしたり、薄くスライスしましょう。

ミキサーにかけてジュースにするのも一つの方法です。

・液体

→お茶やみそ汁など、さらさらしたものはむせやすいので、とろみを使いましょう。
 市販されているとろみ剤などを入れてその方に適したとろみをつけましょう。
 とろみ剤は、入れすぎるとだまになってのどにつかえてしまいます。
少しずつ入れて、「とろーん」とたれる程度がちょうどよいです。
最初は濃度の低いとろみをつけた飲料やゼリーから試して、適した濃度を選択することが大切です

食事は私たちにとって、大切な行為ですが、食べ方によっては、危険が潜んでいます。

調理法を工夫することで、いつまでも美味しく楽しい食事が出来るといいですね。