COPD(慢性閉塞性肺疾患)と口腔(こうくう=口の中)ケア

リハビリ科 言語聴覚士  杉本 有喜

3月25日に昨年度3度目のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)についての学習会を開催し、たくさんの方々にご参加頂きました。

今回のテーマは感染予防で、正しいマスクの着脱方法や手洗い方法、口腔(こうくう)ケアといった内容で行ないました。

今回はそのなかから口腔ケアについてご紹介します。

COPDの患者さんの肺はとても感染を起こしやすい状態にあり、感染を起こすと重症化しやすく治癒しにくいのも特徴です。
また風邪や肺炎になってしまうと、COPDも悪化(急性増悪)してしまいます。
そこで、感染を起こさないことがとても重要となってきます。

お口の中をきれいに保つことが重要
老若男女問わず、人は誰でも眠っている間にだ液(つば)を誤えん(飲食物やだ液などが気管や肺の方へ流れ込むこと)しているといわれています。
口腔が汚れ細菌が増えると、眠っている間などにだ液と一緒にたくさんの細菌が肺の方へ流れ込んでしまいます。
そうすると細菌によって感染が起き、肺炎を引き起こしてしまいます。
汚れた口腔には約800種類、だ液1mlあたり10億個もの細菌がいます。
感染を引き起こすには1万個の細菌があれば十分とされています。
ですから、常に口腔をきれいな状態で保つことは、COPDを悪化させないためにとても重要になります。

お口の中をきれいに保つ方法
では、実際にどうしたら良いでしょうか。
こまめなうがいをすることも大切ですが、うがいだけでは取り除けない汚れもあります。
例えば、舌に白っぽい汚れがついていたりすることはありませんか?それは舌苔(ぜったい)と呼ばれるもので、細菌の温床となります。
ドラッグストアなどで、舌をきれいにするための舌ブラシや、スポンジでできているスポンジブラシといったものが市販されています。
そういった舌や口腔の粘膜専用のものを使用し、内側のほほや舌、上あごを、口の奥から手前に向かって軽くこすりましょう。
力強くこすったりたくさんこすりすぎてしまうと、味を感じる味蕾(みらい)というところを傷つけてしまい味がわかりにくくなってしまうこともあります。
すりすぎには注意し毎日少しずつ行なってみてください。
また、舌などに触れることでオェッとなりやすい方は、無理に行わないようにしましょう。

次回のCOPD学習会の開催日など詳細はまだ未定ですが、たくさんの方のご参加をお待ちしております!!